【要約】5分で読める『コンサル一年目が学ぶこと』 まとめ

【要約】5分で読める『コンサル一年目が学ぶこと』 まとめ ビジネス

どうも、TJです!(自己紹介はこちら

今回ご紹介するのは、「コンサル一年目が学ぶこと」です。

本書では、ビジネスコンサルタントの大石哲之さんが、仕事で役立つ「外資系コンサルが実践する究極のビジネススキル」について、詳しく書かれています。

今回は、特に私が重要だと感じた3つのスキルについて解説します。

それではさっそく見ていきましょう!

※本記事について解説したYoutube動画もありますので、こちらもご覧ください。

➀結論から話す

まず一つ目は「結論から話す」です。

多くのビジネス書で同じことが語られているので、「なんだ、当たり前じゃん」と思った方も多いと思います。

本書でも、まず最初にこれが出てくるのですが、それほど「当たり前だけどみんなできていない超重要なスキル」だということです。

日本人は基本的に「起承転」に沿って話をするというのが古来からの習わしなので、結論から話すことが比較的苦手な民族なのです。

私自身もダラダラと演繹的に話してしまうことが多々あります。

著者の大石さんも、最初はなかなか慣れなかったと書かれていますが、コンサル会社では、あらゆるフォーマットが結論ファーストの型で作られているので、徐々に慣れていったそうです。

本書では「PREP法」という型が紹介されているので、ぜひみなさんにもこちらを覚えていただきたいです。

TJ
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★PREP法とは

Point … 結論

Reason … 理由

Example … 具体例

Point … 結論(ダメ押し)

何か意見を求められた時に、まずは頭の中でPREPの型を思い出して情報を整理してから、考えを話すクセをつけましょう。

こうすることで、聞く側は短い時間であなたの考えを理解できますし、あなた自身の論理的に考える力も養われます。

例えば、会議中に上司から「このプロジェクトについて君はどう思う?」と聞かれた場合でも、その場を取り繕おうと適当なことを言わずに、「30秒考えさせてください」と言って、PREPに沿って考えをまとめてみてください。

そうすることで、「こいつはその場しのぎで適当なことを言わずにちゃんとロジカルに考えられるやつだな」と上司の評価も上がるかもしれません。

このように、様々なメリットがあるので、ぜひ日々の生活でPREP法を意識してみてください。

※ここで気づかれた方もいるかもしれませんが、上記の「何か意見を求められた時に~」からの一連の文章はPREP法を意識して書いてみました。

ちなみに、ベストセラーとなった「1分で話せ」の著者であるYahoo!アカデミア学長の伊藤洋一さんも、同書の中でやはり「結論」から話すべきとおっしゃっています。(気になった方はこちらの記事も併せてご覧ください)

➁相手の期待値を把握する

「ビジネスにおいて、最も大事なことは何か?」と問われたら、あなたは何と答えますか?

本書を執筆するうえで、著者の大石さんが多くのコンサルタントにインタビューを行ったらしいのですが、ずばり全員が口を揃えて「相手の期待を超え続けること」と答えたそうです。

ビジネスというのは、突き詰めると、相手の期待を、常に超え続けていくことに他ならない。顧客や消費者の期待を超え続けていくこと。上司の期待を超え続けていくこと。

第1章より

これこそが、ビジネスにおける一番の秘訣なのです。

みなさんお分かりだと思いますが、相手の期待を超える前に、まずは「相手が自分に何を期待しているか」を正確に把握しなければなりません。

求められていないことにいくら時間を使おうと、顧客からも上司からも評価はされないのです。

ただ、相手の期待値を把握することが意外に難しかったりします。

もっと言うと、自分が相手に何を期待しているのか、はっきりしていない人も少なくありません。

そこで、相手の期待値を把握するために重要になってくるのが相手とのコミュニケーションです。

とにかく相手の話に注意深く耳を傾け、相手が自分に何を求めているのか把握することを心がけましょう。

➂Quick and Dirty

聞き慣れない言葉だと思いますが、直訳すると「素早く、汚く」になります。

要するに、時間をかけて完璧なものを目指すよりも、多少汚くても構わないので、とにかく早くつくることが重要だということです。

似たような言葉で「2割当て」「巧遅拙速」なんていう言葉もありますね。

なぜ、こういった考え方が重要なのか?

それは「より早く課題を発見し、軌道修正ができる」ためです。

みなさんも経験があるかもしれませんが、大抵のプロジェクトにおいて、最初に決めた計画通りに物事が進むことはまずありません。

進行する過程で様々な問題が発生し、その度に方針転換や意思決定を求められます。

本書の中では、ある新米コンサルタントの失敗例が取り上げられています。

そのコンサルタントは、とある製薬会社のプロジェクトで「ライバル会社の担当者が、一日でどういう活動をしていて、何か所ぐらいの病院をまわって、医師に対してどういう活動をしてるのか調べてほしい」とマネージャーから依頼されます。

早速そのコンサルタントはリサーチに取り掛かりましたが、調べても調べても求めている情報はどこにも見つかりません。(たしかにその辺に転がっていそうな情報ではないですよね。笑)

そうこうしているうちに、2日間が経過してしまいました。

しびれを切らしたマネージャーはリサーチの進捗報告を求めます。

そこでコンサルタントはこう答えます。

「すみません、まだ何も見つかっていません。2日調べてみて私には調べられないことが分かりました。」

それを聞いたマネージャーは泡を吹いて倒れてしまった、というお話です。笑

さて、この新米コンサルタントはどうするべきだったのでしょうか?

ひとつの模範解答としては、3時間調べた時点で「何も見つからない」という調査結果を報告すべきだった、ということが言えます。

その時点でリサーチの難易度が想像以上に高いということが分かれば、リサーチの方向性を変えるなり、プロジェクト自体のアプローチを変えるなり、早い段階で軌道修正を行えたはずです。

ここで結構大事なのが「何も見つからない」という事実自体が貴重な発見なんですよね。

つまり、課題を発見する、このままではうまく行かないと気付くことも成果のひとつなのだと捉えることが重要なんですね。

インターネット普及以前の世界においては、じっくり時間をかけて作り上げてから世に出す、というやり方でも良かったのかもしれませんが、現代のインターネット社会においては、この考え方は通用しません。

じっくり時間をかけて作り上げた後に致命的な欠陥が見つかって、そのリカバリーに手間取っているうちに、すかさずライバルに足元をすくわれてしまいます。

みなさんもQuick and Dirtyを意識してみてください。

※ちなみに逆はSlow and Beautyです。

まとめ

いかがだったでしょうか。

どれも今日からでも使える、普遍的なスキルではないでしょうか。

今回お伝えした内容は本書で紹介されているうちのほんの一割に過ぎません。

他にもすぐに役立ちそうなスキルの数々が紹介されていますので、気になった方はぜひ本書を手に取っていただければと思います。

さらに、元マッキンゼーでYahoo!のCSOを務める安宅和人さんのベストセラー「イシューからはじめよ」にも、コンサル出身の安宅さんならではの思考法が紹介されていますので、併せてご覧ください。

ではまた!

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