どうも、TJです!(自己紹介はこちら)
今回ご紹介するのは、「「考える技術」と「地頭力」がいっきに身につく 東大思考」です。
著者は偏差値35から東大合格を果たした、現役東大生の西岡壱誠さんで、最近話題のドラマ「ドラゴン桜」でも注目されている「東大に受かるための思考法」について書かれた本です。
「東大に受かる人ってもともと天才なんでしょ?自分には無理!」と思っているそこのあなた。
本書は受験に限らずビジネスでも応用可能な、誰でも使える「考える技術」について書いているので、ぜひ読んでみることをおすすめします。
それではさっそく見ていきましょう!
※本記事について解説したYoutube動画もありますので、ぜひこちらも併せてご覧ください。
東大生の99%は凡人
みなさんは東大生についてどんなイメージを持っていますか?
「幼い頃から天才と呼ばれて育った人ばかりなんでしょ?」
「親も天才で遺伝子が普通の人とは違うんでしょ?」
などなど、私自身も正直そういったイメージがありました。
しかし、著者の西岡さんはこう言います。
東大生は、もちろん頭がいいです。しかし、100人いて99人は、その頭の良さを後天的に身につけた「秀才」です。
「はじめに」より引用
西岡さん自身も、高校3年生の時点で偏差値は35、東大には程遠い学力だったのですが、東大生の勉強法を徹底的に研究してパクることで、見事、東大合格を果たしたのです。
つまり、東大生の頭のよさは誰でも身につけられるということなんですね。
いかがでしょうか。ちょっと勇気が湧いてきませんか?
東大思考とは日常の「解像度」を上げること
では、どうすれば東大生のように頭がよくなるのか?
僕は、頭がよくなる最大のポイントは「日常の解像度」だと考えています。
「CHAPTER 0 」より引用
西岡さんはこのように断言します。
つまり、東大生は日常のどんな小さなことにも気づき、疑問をもち、そこから学ぶことができるということなのです。
例えば、電車内で英語のアナウンスを聞いた時に普通の人は「ああ、なんか英語でしゃべってるな」と聞き流してしまうのに対し、東大生は「何て言っているんだろう?」と英語教材かのように、そこから何かを学び取ろうとします。
「日常の解像度が違う」とはこういうことで、同じ景色を見ていてもある人は英語の勉強になって、ある人は何も学ぶことができない。
この違いが、東大生と普通の人の大きな差を生むのです。
東大生が好きな言葉1位は「なぜ?」
この違いを裏付けるものとして、非常に興味深いデータが本書で挙げられています。
著者の西岡さんが東大生が好んで使う言葉を調べたことがあるそうなのですが、その結果ぶっちぎりで1位だったのが「なぜ?」という言葉だったそうです。
つまり、東大生はどんなことにも「原因」を調べるクセが付いているんですね。
本書で挙げられている例が印象深かったので紹介します。
みなさんは、「青信号ってどう見ても緑なのになんで緑信号じゃないんだろう?」と疑問に思ったことはありませんか?
同じような例として、青汁もどう見ても緑なのに、青っていう言葉が使われていますよね。
これってなぜでしょうか?
その原因は平安時代にまで遡ります。
当時、色を示す言葉は「赤」「青」「白」「黒」の4種類しかなかったのです。
たしかに、赤い、青い、白い、黒いの4つは色を表す形容詞として成立していますが、決して「緑い」とは言いませんよね。
この名残で、信号は緑なのに青信号と呼ばれているのです。
いかがでしょうか?
青信号なんて日常で毎日のように目にするものですが、ちょっとした「なぜ?」をぶつけることで、こんなにも学びがあるんですね。
日々、このように学びを得ることで、東大生のように頭が良くなれる日が来るかもしれません。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回の重要なキーワードとして「解像度」という言葉がありましたが、これは私がビジネスの場でまさに感じていたことでした。
私の身の回りで仕事ができる人を思い浮かべると、決まって物事に対する「解像度」が高いのです。
なんでそこまで深く考えられているんだろう?なぜ誰も気づかない(けど重要な)ようなことに頭が回るんだろう?と思っていましたが、仕事ができる人も東大生と同様にあらゆることから気づきや学びを得る「クセ」が付いているのだと思います。
偏差値35だった人でもできたのだから自分でもできるはずだ(西岡さん、ごめんなさい)と信じ、東大思考を身につけていきましょう。
また、ビジネスコンサルタントの細谷功さんが書かれた「地頭力を鍛える 問題解決に活かす『フェルミ推定』」もおすすめですので、ぜひ併せてご覧ください。
ではまた!